「うちの子を見つけたい。でも、チップが入っているのに、どう探せばいいのか分からない」と困っていませんか。

そんなときは、まずチップの番号を確かめ、届出と外の捜索も同時に進めることが大切です。

チップで居場所は分かりません。それでも、保護先で番号が読まれれば、登録した自分に連絡が届くからです。

この記事では、チップの番号と登録先の確かめ方から、マイクロチップの番号検索で分かること、さらに外の捜索の進め方までを説明します。

読み終えれば、チップで何をするかで迷わず、愛犬や愛猫を家へ連れ帰るための手続きと捜索を進められます。一日でも早く会えるように、まずは登録証明書を手元に出しましょう。

迷子の犬・猫を
マイクロチップで探す手順

迷子の犬・猫をマイクロチップで探すときは、まず登録証明書でチップの番号を確かめましょう。下の手順で登録を見直し、届けを出しておけば、保護先で番号が読み取られたときに、連絡が自分に届きます。

マイクロチップは保護先で番号を読み取ると、登録の電話番号へ連絡が行く。登録が今の番号なら自分に届き、古い番号のままだと届かない。チップで居場所は分からない

チップで分かるのは飼い主

マイクロチップで分かるのは、居場所ではなく登録した飼い主です。保護された先で番号が読み取られると、飼い主へ連絡が届きます。チップには電池もGPSもなく、入っているのは15桁の番号です。

スマホでは番号を読めず、専用の読み取り機が要ります。読み取り機は、動物病院や保健所、動物愛護センターなどにあります。自治体によっては、読み取り機を置いている施設を公表しています。誰かが愛犬や愛猫を保護して動物病院などへ連れて行くと、番号から登録した飼い主が分かる仕組みです。

チップが働くのは保護されたあとなので、届けを出しながら、外を探す手も止めないでください。

番号と登録先を確かめる

番号と登録先は、登録証明書や、迎えたときにもらった書類で確かめましょう。番号は15桁の数字です。令和4年6月以降にチップを入れた子は、環境省のデータベースに登録されていることが多いです。それより前に入れた子は、AIPO(動物ID普及推進会議)などの民間団体に登録されている場合もあります。

書類が見つからないときは、かかりつけの動物病院に記録がないか聞いてみてください。番号が分からなくても、届けは先に出しておきましょう。

チップの仕組みは、猫も犬も同じです。ただし、保護猫を迎えた場合はチップを入れることが義務ではないので、入っていない子もいます。

登録の名前と電話番号を見直す

登録の名前と電話番号が今の自分のものかを見直し、違っていたらすぐに直しましょう。今の自分のものになっていれば、保護先からの連絡が自分に届きます。引っ越しや電話番号の変更で登録が古いままだと、保護されても連絡が届きません。住所や電話番号の変更届に、手数料はかかりません。

ブリーダーやペットショップから迎えた子は、迎えたあとに所有者の変更登録が要ります。名義が前の持ち主のままだと、保護先からの連絡は前の持ち主へ行きます。変更登録を済ませ、届けでも今の名義を伝えておいてください。

変更の手続きの流れは、環境省のマイクロチップのページで確かめられます。

届けには番号と登録先を添える

届けには、チップの番号と登録先を添えましょう。最寄りの警察署に遺失物届を、動物愛護センターや保健所に迷子の届出を出してください。地域ごとの届出先は、おたすけプラスの全国の届出先検索で、市区町村を選ぶと調べられます。番号が分からなくても届けは先に出し、分かったら伝え足しましょう。

届出して待つのはNGです。届けを出しても、保護の知らせが自動で来るとは限りません。外を探しながら、保護情報を毎日確かめてください。保護された犬や猫の情報は、環境省の収容動物検索情報から探せます。

猫の届出の出し方と、届けで聞かれることは、次の記事で確かめられます。

【関連記事:迷子猫の届出の出し方と、見つけたらやること はこちら】

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マイクロチップの番号検索で
分かるのは登録の有無だけ

マイクロチップの番号は、環境省のサイトで検索して、登録済みかを確かめましょう。

マイクロチップの番号で分かること。飼い主が環境省のサイトで検索すると登録済みかだけが分かる。保護先が専用の読み取り機で読むと飼い主の名前と電話番号が分かる。居場所はどちらでも出ないので、届けに番号を伝えておく

環境省のサイトに番号を入れる

環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」を開き、ホーム画面の検索欄に15桁の番号を入れてみてください。登録済みかどうかが分かります。分かるのは登録の有無だけで、飼い主の名前や連絡先、今いる場所は出てきません。

登録済みと出ても、登録の電話番号が古ければ保護先からの連絡は届きません。番号検索で登録を確かめたら、登録証明書で名前と電話番号も見直しましょう。

登録が見つからないときや、結果の見方が分からないときは、環境省のデータベースの問い合わせ窓口(公益社団法人日本獣医師会:03-6384-5320)に聞いてみてください。民間団体だけに登録した子は、この検索に出てこない場合もあります。

飼い主の名前は保護先で分かる

番号から飼い主の名前や電話番号が分かるのは、保護された先で番号が読み取られたときです。保護された子のチップを専用の読み取り機で読むと、データベースから登録した飼い主の情報が分かります。

番号から飼い主を調べられるのは保護先なので、届けに番号と登録先を伝えておきましょう。保護された子のチップと番号が合えば、自分の子だと確かめられます。届けのときに登録証明書の写真を見せると、番号の聞き間違いも防げます。

見つけた人が、近くの動物病院でチップを読んでもらうこともあります。近所の動物病院にも、番号と特徴を伝えておくのがおすすめです。

民間団体にも迷子を伝える

登録先がAIPOなどの民間団体なら、その団体にも迷子になったことを伝えましょう。団体によっては、迷子の連絡を受ける窓口や、迷子の犬や猫を探せるページを用意しています。

登録証明書に書かれた団体の連絡先へ、チップの番号と、いなくなった日時・場所を伝えてみてください。登録した電話番号が今は使えないなら、今つながる番号も一緒に伝えておきましょう。団体に届けても、警察署や動物愛護センターへの届出は別に出してください。

どこに登録したか分からないときは、日本獣医師会のマイクロチップのページで、時期ごとの登録先の違いを確かめられます。

マイクロチップと並行して
外の捜索を続ける

マイクロチップの手続きと並行して、外の捜索も今日から続けましょう。

猫は近く、犬は広く探す

外の探し方は、猫は家の近く、犬は広い範囲が基本です。猫は家から半径100mを起点に、しゃがんだ目線で探しましょう。車の下や室外機の裏など、低くて暗い場所に隠れていることがあります。よその敷地は、日中に事情を話し、許可をもらってから見せてもらってください。

犬は歩き回るので、猫より広い範囲で目撃の情報を集めましょう。1日に動く距離の目安は、超小型犬で約500m、小型犬で約1km、中型犬以上で数kmです。どれも上限ではないので、目撃の連絡が来たら範囲を広げてください。

猫でも犬でも、出ていくところを見ていないなら、外より先に家の中を確かめましょう。

犬の体格ごとの探す範囲と、追わずに連れ帰る手順は、次の記事で確かめられます。

【関連記事:犬が脱走したときに探す範囲と連れ帰る手順 はこちら】

チラシで目撃情報を集める

チラシは、見かけた人から目撃情報を集めるための道具です。配って連絡を待つだけにせず、届いた話の日時と場所、進んだ方向から、次に探す場所を決めましょう。チラシには一目で分かる特徴を1つ大きく書き、その特徴が分かる写真を添えてください。

チラシを作るなら、おたすけプラス特製の迷子ポスターを使ってみてください。おたすけプラスの捜索の現場チームが実際に配っているチラシをもとにしたデザインです。いなくなった場所を選ぶと周りの地図が自動で入るので、どのあたりで探しているかが見た人に伝わります。写真は3枚まで載せられます。スマホから無料で作れて、完成版はLINEで届きます。

迷子猫ポスターの見本。写真3枚、いなくなった日時と場所、周辺の地図、特徴、連絡先の電話番号が入ったA4のポスター

おたすけプラス特製の迷子ポスターを作る ›

チラシに載せる情報と配る場所は、次の記事の図で確かめられます。

【関連記事:迷子猫のチラシに載せる情報と配り方 はこちら】

GPSや迷子札も
手がかりになる

GPSや迷子札を付けていれば、探す手がかりになります。GPSを付けているなら、アプリで今の位置を確かめましょう。首輪ごと外れたり、電池が切れたりすると、位置は出なくなります。位置の記録が残っていれば、目撃情報と同じように現地で確かめてみてください。

付いていれば手がかりになるもの。GPSはアプリで今の位置を見る。迷子札・鑑札は見つけた人から直接連絡が来る。マイクロチップは保護先で読まれて連絡が来る。GPSは首輪が外れると止まる。どれも無くても届けと外の捜索で探せる

迷子札や鑑札は、見つけた人が読み取り機を使わずに飼い主へ連絡できる手段です。首輪に付けていたなら、見かけた人から直接連絡が来ることがあります。届けでも、迷子札を付けていることを伝えておきましょう。

どれも付けていなくても、届けと外の捜索で探せます。迷子札やGPSは、見つかったあとの備えにすれば大丈夫です。

捜索はプロに任せられる

どこを探せばよいか迷うなら、初めからプロに捜索を任せてかまいません。迷ったまま様子を見るのはNGです。脱走から6時間がたったときや、一度見つけたのに捕まえ損ねたときも、任せることを考えましょう。手がかりがないときや、探す時間や自信がないときも同じです。

おたすけプラスでは、選んで認定した現場チーム(認定加盟店)のスタッフが目撃情報やカメラの記録を一つずつ確かめ、探す場所を見直しながら捜索を進めます。

自分で探す手順と、頼むかを決める基準は、次の記事で確かめられます。

【関連記事:迷子ペット捜索ガイド はこちら】

まとめ:チップの番号を届け、
外の捜索も続ける

マイクロチップでは位置までは分かりません。チップが役に立つのは、保護先で番号が読み取られたときです。だからこそ、保護されたときの連絡が自分に届くよう登録を整え、外の捜索も並行して続けることが大切です。今日やることは次の4つです。

  • 登録証明書で、チップの番号と登録先を確かめる
  • 登録の名前と電話番号が今の自分のものかを確かめ、違えば直す
  • 警察署と動物愛護センター・保健所に番号を添えて届け、保護情報を毎日見る
  • 猫は近所を低い目線で、犬は広く情報を集めて外を探す

探す場所や近づき方を決められないときは、初めから捜索を任せる理由になります。現場スタッフが、目撃情報を一つずつ確かめながら保護を目指して捜索します。

一日でも早く家で一緒に過ごせるように、できることから進めましょう。