「愛犬が脱走した。早く見つけて家に連れ戻したい。でも、何から始めればいいのか分からない」と困っていませんか。

そんなときは、出ていくところを見ていなければまず家の中を確かめ、いなければ届出と外の捜索を同時に始めることが大切です。

窓口への届出と確認を続ければ、保護されたときに居場所をつかめ、目撃情報が集まれば愛犬が向かった方向が分かるからです。

この記事では、家の中の確認と届出から、目撃情報で探す場所を絞る方法、さらに追わずに保護する方法までを説明します。

読み終えれば、何から始めるかで迷わず、愛犬を無事に家へ連れ帰るための捜索を進められます。一日でも早くまた抱きしめられるように、まずは家の中の確認と届出から始めましょう。

犬が脱走した直後にやること

犬が脱走した直後は、出る瞬間を見ていなければ家の中を探し、届出と外の捜索を同時に始めます。届出と捜索の始め方を知っておけば、保護の知らせと目撃の手がかりを両方から追えます。

まず家の中を探す

愛犬が出ていくところを見ていないなら、外を探す前に家の中を確かめます。名前を呼んで返事がなくても、玄関や門扉が開いていても、外へ出たとは限りません。

ふだん入らない場所ものぞきましょう。ソファの裏、押し入れ、ベッドの下などは、部屋の入口から見回すだけでは目が届きません。閉めていた部屋も、ドアを開けて中まで見ます。

出ていくのを見た場合は別です。門扉から走り出たなら、家の中の確認は要りません。散歩中やキャンプ場で逃げた場合も同じで、見失った場所と向かった方向を手がかりに届出と外の捜索を始めましょう。

届出と保護情報の確認を始める

家の中にいなければ、次は届出です。最寄りの警察署に遺失物届を出し、動物愛護センターや保健所にも迷子の届出をします。窓口は地域で違います。いなくなった場所を伝えて、どこが担当かを聞きましょう。

保護された犬の情報や自治体の連絡先は、環境省の収容動物検索情報から探せます。

届出して待つのはNGです。保護されても自動で連絡が来るとは限らないため、外を探しながら毎日窓口の情報を確かめましょう。

家の中にいなかったら、届出・保護情報の確認と外の捜索を同時に始める。届出して待つのはNGで、保護されても連絡が来るとは限らない

マイクロチップでは位置までは分かりません。チップは番号を読み取るための道具で、保護された先で読み取られて初めて連絡が来ます。迷子札も、見つけた人が連絡するための手段です。GPS機器は違います。付けているなら、位置の記録も目撃情報と同じように確かめます。

探す範囲は体格で決める

外を探す範囲は、愛犬の体格から決めます。1日に動く距離の目安は次のとおりです。

  • 超小型犬(トイプードル、チワワなど):約500m
  • 小型犬(シーズー、柴犬など):約1km
  • 中型犬以上(ラブラドールなど):数km

柴犬は小型犬に入ります。小柄な柴犬なら、小型犬の目安で捜索を始めましょう。子犬や老犬の場合は、動く範囲が狭まる傾向があります。犬は道路を移動します。人目に付きやすいので、聞き込みは道路沿いや人通りのある場所から進めましょう。

この距離は上限ではありません。犬は歩き回る動物です。時間がたつほど、動く範囲が広がる傾向もあります。目安より遠くで似た犬を見たと連絡が来たら、特徴が合うかを確かめます。合っていたら、範囲を広げて探しましょう。

探す場所や保護の進め方は、LINEの案内でも確認できます。

LINEで探し方の案内を受け取る

犬が逃げたら情報で場所を絞る

犬が逃げたら、チラシと聞き込みで目撃情報を集めて探す場所を絞り、家の周りには餌と匂いの物を置きます。チラシの配り方と連絡の受け方しだいで、集まる目撃情報の中身が変わります。

チラシは近い順に全戸へ配る

チラシは、家に近い場所から1軒も飛ばさず全戸へ配ります。枚数は最低100枚です。探す範囲に合わせて200枚、500枚と増やし、広い範囲を探すなら1,000枚以上が目安です。枚数が増えるほど配る時間もかかるので、家族で地区を分けて配りましょう。

特徴は1つに絞ります。一目で分かるものを選んで大きく書き、その特徴が分かる写真を添えましょう。

配った家は、住宅地図に印を付けます。「チラシお断り」の家には入れません。マンションでは、管理人に掲示をお願いしましょう。

チラシを配って待つのはNGです。チラシは見かけた人から情報を集める手段なので、配りながら近所の人に声をかけ、目で見て探すことも続けましょう。

チラシに何を載せればいいか迷ったら、現場チームが実際に配っているチラシをもとにした、おたすけプラス特製の迷子ポスターを使ってみてください。いなくなった場所を選ぶだけで周りの地図が自動で入るので、どのあたりで探しているかが見た人にひと目で伝わります。写真は3枚まで載せられ、大きな文字の電話番号と「見かけても追いかけないで」の一言も入ります。スマホから無料で作れて完成版はLINEで届くので、配り始める前に1枚作っておきましょう。

迷子犬ポスターの見本。写真3枚、いなくなった日時と場所、周辺の地図、特徴、連絡先の電話番号が入ったA4のポスター

おたすけプラス特製の迷子ポスターを作る ›

目撃情報は時刻と場所を聞く

チラシを渡すときはスマホで撮って保存してもらい、似た犬を見かけたら日時と場所、撮れたら写真も送ってほしいと伝えます。

例えば、夕方に2本先の通りで見たと連絡が来たら、毛色や首輪が合うかを写真で確かめます。合えば地図に書き込み、向かった方向の道から探しましょう。

目撃の連絡が来たら、日時と場所を聞き、写真で毛色や首輪を確かめ、合えば地図に書き込んで、向かった方向の道から探す

餌の近くには、暗視カメラも置きます。動きがあった時に自動で撮影するので、人がいない時間の出入りが分かります。

暗視カメラの例を見る

SNSや掲示板も使います。拡散だけに頼らず、聞き込みと並行して進めましょう。投稿の仕方と保護情報の照らし合わせ方は、次の記事で確かめられます。

【関連記事:迷子犬・迷い犬を探すには?【保護まで4つの行動】 はこちら】

家の周りに餌と匂いを置く

愛犬が自分で帰ってこられるように、自宅の敷地内の3か所程度に、餌と飼い主様の匂いが付いた服などを置きます。犬は嗅覚が優れていて、家へ戻ろうとする習性があるためです。服は、匂いが強く付いたものを選びます。

置き場所は増やしません。たくさん置くと、どこに来たのか分からなくなるからです。毎日、餌がなくなっていないか見て回り、減っていたらカメラの映像で愛犬が来たのか、別の動物なのかを見分けましょう。

道路や公園など公共の場所には置かず、玄関先や庭など、愛犬が見つけやすい場所を選びます。置いた場所に暗視カメラを向けておけば、夜のうちに戻ってきたかどうかも分かります。

見つけてから家に戻すまで

愛犬を見つけたら、追いかけずに優しく呼びかけ、反応を見てから近づくか見守るかを決めます。捕まえ損ねると警戒が強まり、次の保護が難しくなるため、見つけた後の動き方を先に知っておきましょう。

見つけたら追わずに呼びかける

見つけた瞬間は駆け寄りたくなりますが、まず立ち止まり、いつもの声で優しく名前を呼びましょう。リードや首輪を手に持っておくと、寄ってきたときにすぐ付けられます。

小型犬でも大型犬でも最初にすることは同じで、体の大きさだけで近づいてよいかを決めません。

例えば、道の向こうに愛犬が見えても、車道を横切って駆け寄らないでください。その場で名前を呼び、こちらへ来るかを見ます。

呼ぶと寄ってくるなら慌てずに迎えてリードを付け、こちらが動くと離れるなら追いかけません。見失わない位置から様子を見ましょう。

愛犬を見つけたら、追いかけると警戒して近づけなくなる。立ち止まって名前を呼び、寄ってきたらリードを付け、離れたら見守る

保護まで1〜2日
かかることもある

発見と保護は別です。見つけてから保護できるまでに、1〜2日かかることも多くあります。

一方で、飼い主様の呼びかけで保護できるケースも少なくないので、目撃の連絡が入ったらすぐに現地へ向かいましょう。見つけた場所と時刻は、メモに残します。その場で捕まえられなくても、次に探す場所を決める手がかりになります。

警戒して近づけない小型犬では、捕獲器へ誘導する方法も選択肢の一つです。すべての小型犬に使うわけではありません。反応や周りの様子を見て決めます。

捕獲に失敗したら追わない

一度捕まえ損ねると、犬が警戒して近づきにくくなる場合があります。悔しい気持ちはあっても、その場で追いかけるのはやめましょう。

逃げた時刻と向かった方向を書き留めます。その場を離れる前に近くの人へチラシを渡し、見かけたら連絡をもらえるよう頼んでおきましょう。

その後は、逃げた方向の周りで聞き込みをし、暗視カメラの記録を確かめます。無理な捕まえ直しは繰り返しません。次に見かけたときも同じ近づき方はせず、反応を見ながら距離を保ちます。

一度失敗した後は近づき方の判断が難しくなるため、捕獲の失敗はペット探偵に任せることを考える目安にもなります。

連れ帰ったら出口をふさぐ

室内飼いの犬でも玄関や窓から出る場面はあるので、無事に連れ帰れたら、どこから、どんなきっかけで外へ出たかを調べましょう。出口は家ごとに違います。門扉の隙間、玄関の開け閉め、散歩中に抜けたハーネスなどです。

出口が分かったら、同じ所から出られないようにふさぎます。例えば、宅配の受け取りで玄関を開けた瞬間に出たなら、受け取る前に愛犬を別の部屋へ移します。

門扉から出たなら隙間を埋め、散歩中に抜けたなら出かける前にハーネスの締め具合を点検します。脱走を防ぐ工夫は、愛犬が落ち着いてから一つずつ見直しましょう。

犬の捜索をプロに任せる目安

犬の捜索は、6時間たった、捕獲に失敗した、手がかりがない、時間や自信がないときにプロへ任せることを考えましょう。条件がそろうまで待たなくてよい理由と、任せたときに現場で行うことを知っておくと、続けるか任せるかを決めやすくなります。

依頼を考える4つの目安

ペット探偵に頼むかどうかを考える目安は、次の4つです。

  • 脱走から6時間がたっている
  • 一度見つけたが、捕獲に失敗した
  • 心当たりを探しても、目撃情報やカメラに手がかりがない
  • 探す場所や保護の方法を判断する時間・自信がない

6時間は、そこまで待つ指示でも、過ぎたら手遅れになる期限でもありません。目安がすべてそろうのを待つ必要もありません。

頼むかどうか迷ったまま、様子を見るのはNGです。依頼の判断と今日の捜索は別々に進められるので、迷っている間も届出や聞き込みは続けましょう。

初めから任せる理由がある

プロへの依頼は、自分で探し尽くした後だけの選択肢ではありません。

捜索が長引くと、どこへ移ったか、どのくらい警戒しているかなど、確かめることが増えます。例えば、目撃の連絡が別々の場所から届いたら、どれを先に確かめるかで次の動きが変わります。近づき方や保護の方法を誤ると警戒を強め、その後の保護が難しくなることもあります。

一度の判断をやり直しにくい場面があるからこそ、初めからプロに状況を見てもらい、捜索の進め方を任せる理由があります。

自分で探してきた時間は無駄になりません。集めた目撃情報は、任せた後の捜索の手がかりになります。

現場スタッフが行うこと

おたすけプラスでは、厳しい基準で選ばれた認定加盟店の現場チームが、犬の捜索にあたります。中心になるのは、近所での聞き込みとチラシ配りです。

事前に地図で地形を調べます。現地では、周りの環境も見て回ります。目撃情報や暗視カメラの記録を一つずつ確かめ、その場所にいるのかを見極めながら、探す場所を見直して捜索を続けます。チラシの配布先と目撃場所は地図に記録し、飼い主様からの情報も合わせて探す範囲を決めます。

捜索の期間が終わった後も、チラシなどから入った情報を飼い主様へお伝えします。

※実際の進め方は、現場スタッフが状況を見て判断します。

まとめ:犬が脱走した日に
やること

犬が脱走したら、届出と外の捜索を同時に始め、見つけたときは追わずに呼びかけることが大切です。今日やることは次の4つです。

  • 出る瞬間を見ていなければ、ソファの裏や押し入れなど家の中を探す
  • 警察と動物愛護センター・保健所へ届け、保護情報を毎日確かめる
  • 体格に合わせて範囲を決め、チラシと聞き込みで目撃情報を集める
  • 見つけたら追わずに優しく呼びかけ、反応を見て保護する

探す場所や保護の方法を判断できないときは、初めから捜索を任せる理由になります。おたすけプラスでは、実績のある認定加盟店の現場チームが、目撃情報を一つずつ確かめながら保護に向けて捜索を進めます。

やることが分かっていれば、慌てていても次の一歩で迷いません。また愛犬と家で過ごせるように、できることから進めましょう。