「この子、迷子かな。飼い主さんのところへ帰してあげたい」━━そんな思いで、どうすればよいかを調べていませんか。

迷子の犬を飼い主さんのもとへ帰すには、見かけた場所と様子を警察や地域の窓口へ知らせることが大切です。

見かけた日時と場所が分かれば、飼い主さんは次に探す道を決められるからです。犬の写真があれば、自分の愛犬かどうかも確かめられます。

この記事では、近づくか見守るかの見極め方から、警察と地域の窓口への知らせ方、さらに保護したときと捕まらないときにすることまでをまとめました。

読み終えれば、近づくかどうかで迷わず、犬が家へ帰れるように見かけた情報を届けられます。犬が飼い主さんとまた会えるように、まずは離れた所から、犬の様子をよく見てみましょう。

迷子犬を見つけたら
その場でやること

迷子犬を見つけたら、まずは離れた所から犬の様子を見ましょう。近づくかどうかを犬の反応で決めると、犬を逃がしたり、見つけた人が噛まれたりせずに済みます。

離れた所から様子を見て
近づけるか確かめる

迷子らしい犬を見かけたら、すぐに駆け寄らず、離れた所から様子を見て近づけるかを確かめてください。知らない場所で緊張している犬は、急に近づかれると逃げたり、身を守ろうとして噛んだりすることがあります。

見ておきたいのは、次のところです。

  • 首輪やリードが付いているか
  • 声をかけると寄ってくるか、下がるか
  • 近くに車道があるか

声をかけて寄ってくる犬なら、ゆっくり近づいてみてください。後ずさりする犬やうなる犬には近づかず、離れた所から見守りましょう。小さな犬でも、後ずさりしたりうなったりしているなら、同じように見守ってください。近づけない犬は、見守って警察や地域の窓口へ知らせるだけで十分です。

迷子犬を見つけたら、離れた所から声をかけて反応を見る。寄ってくる犬にはゆっくり近づき、下がる・うなる犬には近づかずに見守る

写真と場所を先に残せば
逃げても飼い主に伝わる

近づく前に、スマホで写真を撮り、見かけた場所を残しておきましょう。犬がその場にとどまるとは限らないので、先に記録しておけば、逃げてしまっても飼い主さんへ伝えられます。

残しておきたいのは、次のことです。

  • 顔と全身の写真
  • 見かけた日時と場所
  • 犬が進んでいった方向
  • 首輪の色や毛の模様など、目立つ特徴

飼い主さんは、写真の毛色や模様を見て、自分の犬かどうかを見比べます。動いている犬を追いかけてまで撮る必要はありません。撮れなかったときは、覚えている特徴をスマホのメモに書いておくと、あとで知らせるときに役立ちます。

首輪と迷子札を見れば
飼い主に直接連絡できる

犬が寄ってきて触らせてくれるときは、首輪に迷子札が付いていないか見てみてください。迷子札に電話番号が書いてあれば、飼い主さんへ直接電話できます。

首輪には、市区町村が出す鑑札や、狂犬病の予防注射を受けた印の注射済票を付けている犬もいます。番号が書いてあれば、飼い主さんを調べるときに役立つので、届けるときに窓口へ伝えましょう。

体の中にマイクロチップが入っている犬もいますが、外からは見えず、専用の機械でしか読めません。届けるときに、読み取りをお願いできるか窓口で尋ねてみてください。

犬が下がったりうなったりするときは、首輪を見るために手を伸ばさないでください。首輪が見られなくても、写真と見かけた場所があれば届けられます。

迷子犬の連絡先は
警察と保健所だけじゃない

迷子犬を見つけたら、最寄りの警察と、見つけた場所を受け持つ自治体の窓口へ知らせましょう。飼い主さんは、警察や保健所のほかに、近所の動物病院にも問い合わせて愛犬を探しています。動物病院にも伝えておくと、見かけた情報が飼い主さんへ届きやすくなります。

迷子犬を見かけたら知らせる所は、夜や休日でも届け出られる警察署・交番、犬を見かけた場所を受け持つ保健所などの窓口、近くの動物病院の3か所

夜や休日でも
警察なら届け出られる

夜や休日で自治体の窓口が閉まっているときは、最寄りの警察署か交番へ連絡しましょう。飼い主さんは、警察にも迷子の届けを出して、保護された犬がいないか問い合わせています。

伝えるのは、見つけた日時と場所、首輪の色や毛の模様などの犬の特徴です。写真を撮っていれば、見せられるか尋ねてみてください。交番へ行くときは、スマホの写真と、見かけた場所が分かる地図を出せるようにしておくと、説明がしやすくなります。

犬を捕まえていなくても、見かけた日時と場所を伝えておけば、飼い主さんが警察に問い合わせたときに、次に探す場所の手がかりになります。

犬を預かっている場合は、警察での届け方と、そのあと犬をどうするかを聞いておいてください。

見つけた場所を受け持つ
保健所にも届ける

警察とは別に、見つけた場所を受け持つ自治体の窓口にも届けましょう。飼い主さんが問い合わせるのは、警察だけとは限らないためです。窓口は動物愛護センターや保健所などです。迷子の犬の届けと、保護した犬の情報を受け付けています。

どこが受け持つかは、見つけた場所で決まります。県とは別に、政令市や中核市が自分の窓口を持っている地域もあります。自分の住所ではなく、犬を見かけた場所の住所を伝えて、受け持ちの窓口かどうかを確かめてください。窓口がどこか分からないときは、おたすけプラスの全国の届け出先検索を使ってみてください。見かけた場所の都道府県と市区町村を選ぶと、受け持つ警察と動物の窓口の連絡先や受付時間が分かります。各自治体の公式ページは、環境省の自治体ごとの保護情報ページの一覧からも開けます。

近くの動物病院に知らせると
飼い主に届きやすい

見つけた場所の近くにある動物病院にも、迷子の犬を見かけたことを知らせておきましょう。飼い主さんは、近所の動物病院やペットショップにも「うちの犬の情報はないか」と問い合わせて探しています。

電話では「この近くで迷子らしい犬を見かけました」と伝え、日時と場所、犬の特徴を話してみてください。病院が飼い主さんから相談を受けていれば、そこで話がつながることもあります。

動物病院へ知らせても、警察や自治体への届けの代わりにはなりません。病院へ伝えたあとも、警察と自治体の窓口への届けは済ませておいてください。

迷い犬を保護したら
飼い主に返すまで

迷い犬を保護したら、家の犬とは分けて、つないで預かりましょう。届けたあとの流れと返し方を知っておけば、善意で預かった人もあとで困らずに済みます。

預かる犬は家の犬と分けて
つないでおく

保護した犬は、門や扉が閉まる安全な場所に、リードや紐でつないでおきましょう。慣れない場所では、驚いてすき間から飛び出す犬もいます。そばには水を置いてあげてください。

家で犬を飼っているなら、保護した犬とは触れさせないようにしてください。保護した犬の体調は、見ただけでは分かりません。同じ部屋に入れたり同じ食器を使ったりせず、預かる場所を分けておくと安心です。

犬を飼っていない家でも、家族が次々にのぞきに来ると、犬は落ち着けません。犬が水を飲んだり横になったりするまでは、そっとしておいてあげましょう。

預かり続けるかは
届け出た窓口で相談する

保護した犬を預かり続けるかどうかは、警察や自治体の窓口へ届けるときに相談しましょう。警察に届けた犬は、自治体の施設へ移されることもあります。自分で預かり続けられるかは、地域によって違います。飼い主さんが見つからないときにどうなるかも含めて、窓口の案内に従ってください。

届けずにそのまま飼ったり、外へ放したりはしないでください。届けがないと、飼い主さんが窓口に問い合わせても、保護されていることが伝わりません。

預かっている間に、貼り紙などで飼い主さんの連絡先が分かったら、届けた窓口にも伝えておきましょう。

名乗り出た人には
写真と特徴を聞いてから返す

飼い主だと名乗り出た人がいたら、犬の写真や体の特徴を聞き、預かっている犬と合うかを確かめてから返しましょう。毛色や模様、首輪の色、体の大きさのように、飼い主さんならすぐに答えられることを聞いてみてください。スマホの写真を見せてもらえば、顔つきや体の模様まで見比べられます。

電話で名乗り出た人には、会う前に、犬がいなくなった日と場所も聞いておきましょう。犬を見つけた日や場所と合っていれば、飼い主さんだと確かめやすくなります。

答えが預かっている犬と合わないときは、その場で犬を渡さず、届けた警察や自治体の窓口に相談してください。

飼い主さんへ返したら、届けた警察と自治体の窓口にも、返したことを伝えておきましょう。

迷子犬は捕まえなくても
知らせれば役に立てる

迷子犬が捕まらないときは、追いかけずに、見かけた日時と場所を知らせましょう。見送り方と知らせる相手を知っておけば、捕まえなくても役に立てます。

追いかけずに見送って
進んだ方向を覚えておく

犬が離れていくときは、追いかけずに見送り、進んだ方向を覚えておきましょう。迷子の犬は、見つけてもすぐに捕まえられるとは限りません。

追いかけて捕まえ損ねると、犬は人を警戒して、次に近づきにくくなります。走って逃げる犬を、車道へ追い込んでしまうおそれもあります。

捕まらない迷子犬を追いかけると、犬が人を警戒して次に近づきにくくなる。見送って、見かけた日時・場所・方向を知らせると、飼い主さんが次に探す道の手がかりになる

見送るときは、犬がどの道へ入ったか、どちらの方角へ向かったかを見ておいてください。曲がり角のお店や目立つ建物を一緒に覚えておくと、あとで場所を伝えやすくなります。

近くの迷子の貼り紙に
見かけた日時と場所を伝える

見かけた場所の近くに迷子の犬の貼り紙があれば、書いてある連絡先へ、見かけた日時と場所を伝えましょう。掲示板やSNSに飼い主さんの投稿があるときも同じです。写真が撮れていれば、一緒に送ってください。

捕まえなくても役に立てるのは、見かけた日時と場所をもとに、飼い主さんが次に探す道を決められるためです。

犬が1日に移動する距離の目安は、超小型犬で約500m、小型犬で約1km、中型犬以上で数kmです。この距離より遠くへ移動する犬もいます。犬は動き回るので、見かけたらその日のうちに知らせてください。貼り紙が見当たらないときは、警察と自治体の窓口へ同じことを伝えれば十分です。

捕まえるのは
飼い主と捜索のプロに任せる

迷子の犬を捕まえて保護するのは、飼い主さんと捜索のプロに任せましょう。飼い主さんが優しく呼びかけると、近づいてくる犬も少なくありません。近づけない犬には、飼い主さんや捜索のプロが、犬の様子を見て捕獲器や網を使うこともあります。

おたすけプラスでは、厳しい基準で選ばれた認定加盟店の現場スタッフが捜索にあたります。届いた目撃情報を一つずつ確かめ、探す場所を見直しながら捜索を続けています。例えば、見かけた方から時刻と進んだ方向の連絡が入ると、現場スタッフはその道の先を次に探す場所にします。暗視カメラの置き場所も、その道に合わせて考え直しています。警察や保健所、貼り紙の連絡先へ知らせた情報は、飼い主さんを通して捜索にも使われます。

まとめ:迷子犬を見つけたら

迷子犬を見つけたら、捕まえることよりも、見かけた情報を飼い主さんへ届けることが大切です。捕まえても捕まえられなくても、見つけた人の一報が、犬が家へ帰る手がかりになります。

迷子犬を見つけたときにすることは、次のとおりです。

  • 離れた所から様子を見て、下がる犬やうなる犬には近づかない
  • 顔と全身の写真、日時、場所、進んだ方向を残す
  • 最寄りの警察と、見つけた場所の自治体の窓口へ知らせる
  • 保護したら家の犬と分けて預かり、名乗り出た人には特徴を聞いてから返す
  • 捕まらない犬は追いかけず、貼り紙の連絡先へ見かけた情報を伝える

迷子の犬の捜索では、届いた目撃情報をもとに探す場所を決めていきます。おたすけプラスの認定加盟店の現場スタッフも、見かけた方からの知らせを一つずつ確かめながら、保護まで捜索を続けています。

知らせた日時と場所が飼い主さんの捜索にどう役立つかを知りたいときは、次の記事を見てみてください。見かけた人の連絡から、飼い主さんが次に探す場所を絞る手順をまとめています。

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